やっぱりビタミンC
●日焼けあとには、やはりビタミンC
アメリカ人ばかりでなく、白人の女性はたいていが二十歳すぎると肌が汚くなります。中年ともなると、顔や背中、手の甲にまで醜いシミがいっぱい浮き出てきている人をよく見かけます。 シミの原因は、食べ物によるところが大きいことは前の項で述べました。 ここでは肌にとってのもう一つの敵、日焼けについて述べてみたいと思います。
白人は太陽を浴びて肌を焼くことが好きです。欧米ではリゾートで肌を焼けるということはステータスシンボルと思われていますから、彼女たちはバカンスともなるとみんな競って肌を焼くのです。こうやって少々無茶な焼き方をしても、十七〜八歳ころまでは体内に蓄積されているSOD酵素がありますから、それが作用して、焼いてもすぐシミにはなりにくいのです。 ところが、二十歳をすぎるころから体内にあるSOD酵素の量が急に減り、おまけにこのころから自然に作られる量も減ってきますから、それらの条件が重なりあって、焼いたあとの肌がもとに戻らなくなるのでしょう。
でも私は日本人だからと安心しないでください。これは何も白人だけのことではないのです。私たち日本人にも当てはまることです。最近の若い人たちは加工食品や外食、ファースト・フードを多く食べるようになっていますが、これらは油が多い「酸化食」です。 それだけでもシミを作りやすいのに、その上、若い女の子たちは気軽に海外へ出かけていって、海で泳いだりテニスをしたりスキーをしたりして積極的に肌を焼くようになっています。それはけっこうなことですが、ただ無防備に肌を焼いたのではそのツケが、年をとってからちゃんと帰ってくるということをよく覚えておくべきです。
私自身の例でいうと、子供が三人いるため、夏休みは長期間の休暇をとって、それこそ朝から晩まで彼らといっしょに過ごすことにしています。一カ月間ハワイに滞在したり、湘南の海の家を借りてそこで過ごしたり、プールに出かけたり、山登りをしたりと、どうしても外に出て肌を焼くことが多くなりますが、毎年そんなことをやっているせいか、気がついたらいつのまにかシミが消えなくなっていました。 そんな体験から、外で肌を焼くことの多い人は普段は絶対ビタミン剤など飲まないようにおすすめしますが、六月ごろからビタミンEとビタミンCの錠剤を三カ月以上飲むことをおすすめします。肌を焼いても、こうしてビタミン剤を飲んでいればそのあいだは日焼けがシミとなって固まるのを防いでくれます。
それとともに、夏場はSOD酵素をとるためにも野菜ジュースをたくさん飲むのがいいでしょう。いちいちジューサーで作るのが面倒なら、市販のかん入りのジュースを買って飲んでもかまいません。また、麦緑素の粉はSOD酵素のかたまりですから、これを買ってきて牛乳や水で溶かして飲むのもいいでしょう。とにかくシミを作りたくなかったら若いうちから手を打っておくことです。ある程度の年になってから気づいて後悔しても、もうあとの祭りです。
日時: 2007年03月13日 13:23
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美肌には「還元食」
●肌をきれいに保つためには「還元食」を
ふだん毛嫌いされがちなコレステロールも女性ホルモンを作って、みずみずしさを保ってくれるもとになるので、コレステロールがゼロの菜食は美容上よくないといいました。 それならば、コレステロールの多い肉食をすれば肌がきれいになるのか、ということになりますが、肉をたくさん食べるアメリカやヨーロッパの女性には、シミの目立つ人がとても多いのが現実です。 肉や砂糖のように、シミをつくりやすい食べ物を「酸化食」といいます。この「酸化食」ばかりを食べていると便秘もしやすいし、老人性のシミが早くから出てきます。 これはなぜかというと、肝臓に負担がかかるからです。 SOD酵素などを多くとる食事は「還元食」です。 洋食はどちらかというとこの「酸化食」にあたるのでどうしてもシミを作りやすいのです。
それに加えて、彼女たちのシミが多いのにはもう一つ理由があります。それはフライドポテトのような油で揚げたものをたくさん食べるからです。 油で揚げたものを食べるということは、加熱した油を食べることですが、この
加熱した油は血管の中に過酸化脂質を作りやすいという特徴があります。これが
シミを作ったりして肌を汚くする原因になるのです。 ごま油やサラダオイル、リノール酸オイルなどの植物性の油なら体に良いといわれますが、何であれ、加熱した油は過酸化脂質のもとになります。特に体に良いといわれるリノール酸オイルでの揚げ物では、油の再利用は二〜三回まで。それ以上使うと油の中に過酸化脂質ができているので危険です。ですから、特に三十五歳をすぎた女性は、
油で揚げたものはあまり食べないようにするのが美しい肌を長持ちさせる秘訣です。 この場合も和食が威力を発揮します。
和食の調理法には、焼いたり、蒸し煮にしたり、水炊きにしたりする方法があって、これらはどれも油を落として過酸化脂質をとらないようにするにはぴったりの調理法です。 たとえば、豚の角煮のように、まず豚肉をゆでて油を落としておいて、その上で煮るとか、うなぎの蒲焼きでも、最初に蒸して油を落としてから焼くとか、また、しゃぶしゃぶのようにお湯の中でお肉を煮るというふうにすれば、コレステロールはとっても油料理ではありませんから、ローカロリーになるし、過酸化脂質もとらなくてすみます。 そのかわり、しゃぶしゃぶを食べたときは、お肉のエキスが汁の中に出ていますから、ダイエット中でないなら、最後におじやにして汁も食べた方が本当の栄養はたっぷりとれます。 なるべく加熱した油をとらないという意味では、天ぷらもそうひんぱんに食べないほうがいいでしょう。天ぷらにすると、重量の約二〇パーセントくらいは油がくっついていますから、知らないうちにかなりの油をとっていることになります。 それに対して、油炒めはおすすめです。できるだけ火力を強くして手早く炒めれば油もほんの少量ですむし、パリッと仕上がって、色もきれいでビタミンも失われずにすみます。中華料理のあのコツを覚えるといいでしょう。 また、どうしても油をとるなら、サラダオイルをドレッシング風にして、加熱しないまま使うのなら大丈夫です。 太りたくないためにカロリーを気にしている人はもちろん、年とともに油を減らしたいという場合でも、料理法を工夫することで油を少なくできる和食は理想的といえます。
日時: 2007年03月13日 13:21
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和食でシミ解決
●便秘からくるシミは和食で解決できる
「イヤだなあ、最近シミが増えちゃって。今年の夏は、もうあんまり海へ行って焼けないわ」 「私もよ。なんだか肌の色がくすんできたみたいでショック。まだお肌の曲がり角にもならないっていうのにどうしたのかしら」
あるホテルの洗面所に寄ったとき、ファッショナブルな洋服に身を固めたOLらしい若い女の子が、鏡をのぞき込みながらこんな会話をしているのを耳にしました。 二人とも見たところまだ二十代前半。本来なら肌にも張りがあって、いちばんツヤツヤ輝いているはずの年代ですが、彼女たちは確かに顔の色つやが今一つパッとしませんでした。 最近、まだ年が若いのに、彼女たちのようにシミやシワが多かったり、肌の色のくすんで透明感のない女の子が増えているような気がしますが、これも食生活と大いに関係があります。
こういう場合、原因はたいてい便秘です。「何だ、便秘ぐらいたいしたことないじゃない」と思ったら大まちがい。便秘は確かに病気というほどのものではないので、軽く考えられがちですが、ことに女性の場合、この便秘こそ健康の上でも美容の上でも大きな敵だということをよく知っておいてほしいと思います。 というのは、便秘になると本来なら体の外に排泄される毒素が、腸から再吸収されて血液の中に入り、全身をめぐります。 これらの毒素を分解して解毒するのは肝臓の役目ですから、便秘すればするほど肝臓はこき使われることになり、やがてヘトヘトに疲れてしまいます。すると、それがシミやシワ、肌のくすみとなって表われるのです。こういった肝臓障害的な肌のトラブルが若い女の子の間でとても増えているようです。 これを治そうと思ったら、食事を和食に切り替えるのが一番です。
和食の強みは何といっても繊維が多いこと。これは便秘の解消にはもってこいです。たとえば若い女性の好きな食べ物をあげてみましょう。 ハンバーガーだとかピザ、スパゲティ、グラタン、肉、サラダ等々。ピザにしてもハンバーガーのパンにしても、スパゲティにしても精白した粉から作ったものですから繊維はゼロ。肉や生野菜も繊維は少ししか入っていません。こういうものばかり食べていれば、慢性の便秘になるのは当たり前。 ところが、和食なら、主食からして米や麦などの粉になる前のものを食べますから、それだけ繊維も多くとれるし、いも、豆、煮た野菜などの繊維の多いものがたくさん含まれています。それらが便秘を防いでくれるのです。
最近はトイレに長居する傾向になっているようです。これはどう考えても、食生活の変化で便秘の人が多くなっているせいとしか思えません。トイレを広くしたりきれいに飾り立てたりするようになったのは、生活が豊かになったこともあるでしょうが、一方にはトイレにいる時間が長くなったからということもあるのではないでしょうか。 ともあれ、若いうちからシミやシワや肌のくすみで老けてしまいたくなければ、ぜひ和食を食べることをおすすめします。
日時: 2007年03月13日 13:20
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きれいな肌を作る
●きれいな肌を作る五つの条件
かつて日本女性といえば、肌がしっとりとキメこまやかできれいというので有名でした。ところが、最近は日本にきた外人が、日本の女性は体型も西洋人に近づいたし、お化粧のし方も上手になったけれど、肌だけはずいぶん汚くなったとびっくりします。外国人が嘆くほど日本女性の肌が汚くなったのはいったい何が原因なのでしょうか。 その前に、きれいな肌を作るためにはどんなことを心がければいいか皆さんはご存じでしょうか?きれいな肌を作るには五つの条件があります。
?@まず一つはタンパク質を多くとることです。
?A二つ目はコレステロールを適当にとることです。
?B三つ目はビタミンCとEをたくさんとることです。
?C四つ目はSOD酵素をとることです。
?Dそして五つ目は便秘しないことです。
一つ目のタンパク質を多くとるということについてですが、皮膚を作るのはタンパク質ですから、これをきちんととらなければみずみずしい肌が生まれてこないというのは、考えてみれば当然です。 しかし、これには落とし穴があります。タンパク質の摂取量でいえば、日本人などより肉を大量に食べる西洋人のほうがずっと多いはずなのに、西洋人のほうが肌が汚いのはなぜでしょうか? それは洋食は動物性タンパクを主としているからです。 タンパク質をとるという点では動物性タンパクだろうと植物性タンパクだろうと変わりはないように思いますが、きれいな肌を作るということから考えると動物性タンパクのとりすぎは好ましくありません。なぜかというと、動物性タンパクには脂肪分が多いため、腸の中で腐敗をおこし、腸内細菌叢がメチャメチャになるため、アンモニアやマロンアルデヒドなどの有毒ガスが大量に発生して、美容の大敵であるシミのもとになるからです。
また、洋食は何度も言うように便秘を起こしやすい食事です。便秘をすると血液の中に毒素が再結成されますから、顔色も茶色っぽくなって、シミが出てきます。逆に透明感のあるきれいな肌をしている人は、まず便秘をしてない人です。
そんなわけで、タンパク質をたくさんとっている西洋人より私たち東洋人のほうがかつては肌がきれいだったのです。しかし最近は日本人も肉食が多くなりましたから、西洋人に近づいてきて、昔ほど肌がきれいでなくなってきているのでしょう。
では、タンパク質をとりながら肌をきれいにするにはどうすればいいかというと、肉ばかり食べないで、動物性タンパクと植物性タンパクをちょうど一対一くらいの割合でとるようにすればいいのです。
植物性タンパクといえば代表的なものは豆類ですが、これをつとめて食べるようにしましょう。 ほかには穀類にもタンパクが含まれていますが、和食のいいところは、このようなタンパクを必ず繊維といっしょにとり込むことです。つまりこうすると便秘になりにくいのです。 豆類などもそういう意味でなるべく形のあるままで食べたほうがいいでしょう。豆腐のようなものよりおからや煮豆、枝豆、納豆、そらまめなどをどんどん食べるようにしましょう。そうすれば植物性タンパクが多くとれるし、同時に繊維もとれて便秘しません。 便秘すると腸はアルカリになり、血液は酸性に傾きます。そして、腸と同じように顔の皮膚もアルカリ性になり、毛穴が開き、ゴミがつきやすくなり、しかも、アルカリ性の皮膚であるために雑菌が皮膚に繁殖しやすくなり、肌荒れの原因になります。つまり、ニキビや皮膚のトラブルがたえない状態になるのです。
次のコレステロールについては前に述べたとおりで、コレステロールは動脈硬化のもとになるというので忌み嫌われていますが、これをまったく抜いてしまうと、肌も脂っ気が抜けて、カサカサの梅干しばあさんになってしまいます。
三つ目のビタミンCとEについてですが、これもきれいな肌を作るのに絶対欠かせないものです。 特に、脂肪分をたくさん食べたり便秘したりすると、血液中に過酸化脂質がたくさんたまって、それがシミの大きな原因になりますが、ビタミンC・Eはその過酸化脂質をたまらないようにしてくれます。 このビタミンC・Eは豆、ゴマ、ナッツ、玄米、五分づき米、胚芽米などに多く含まれていますから、これらのものを毎日とるように心がけましょう。 ビタミンCについてはもう皆さんよくご存じでしょうが、これは柑橘類や野菜に含まれていますから比較的とりやすいといえます。 SOD酵素は緑の濃い野菜に含まれていますが、これも肌をきれいにするためにはとりたいものです。
きれいな肌になりたかったら漫然としていたのではダメです。たとえば、外食の多いOLなら、食後のコーヒーを飲むところをトマトジュースにするとか、フレッシュジュースを飲むなどして、どんなものが肌にいいか悪いか、たえず意識の片隅で考えていることが大事です。そんなちょっとした努力でずいぶんきれいな肌になれるのですから。
日時: 2007年03月13日 13:17
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美しいダイエット
●美しくなりたかったら、おおまかなダイエットを
 
私はダイエットをしている若い女性にはいつも「ダイエットをするならおおまかになりなさい」とアドバイスしているのですが、これにはちょっと説明がいります。 人の顔相を見ていると、ストレスのたまっている人は顔つきがゆがんでいます。また、悩みを抱えている人は皮膚が荒れています。女性の場合など肌の汚い人を見ると、ああ、この人は今何か悩みを抱えているんだな、ということが一目瞭然です。悩みがあるとよく胃の粘膜が荒れるといいますが、胃の粘膜も皮膚も通じるところがありますから、顔の皮膚も荒れてくるのです。 ですから、ストレスや悩みをため込めばため込むほど表情がゆがみ、肌が汚くなって美人からは遠ざかるというわけです。それを考えると、心底きれいになるには、いかにしたらクヨクヨ悩まなくてすむかということを考え、それを実践するのが一番いいのです。といっても、今の世の中でそんなことができればの話ですが……。
そう考えると、ダイエット一つをとっても、これを食べてはいけないとか、あれを食べたら太るなどといちいち気にするのは、これはもう立派な悩みの種を作っていることになります。だから大ざっぱになりなさいというのです。 とはいっても、決していいかげんにやっていいということではありません。ダイエットにもいろいろな方法がありますが、細かくカロリー計算をするダイエット法より、和田式のようにおなかいっぱい食べて、食べる喜びに浸り切れる方法のほうがずっとストレスがたまらず、顔つきがきれいになると思うのです。 食べる上で最もいけないのは、好きなものを半分だけ食べてあとを残すというやり方です。これは食べ残したものへの執着が残りますから、あとで必ず何らかの形で反動となって出てきます。もちろん、思いを残しながらあきらめるわけですから、顔つきだってスッキリするわけがありません。これは少ししか食べてはいけないと思うものなら、もう最初から食べないこと、オール・オア・ナッシングが一番です。
日時: 2007年03月13日 13:13
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添加物
●ちょっとした心がけ、工夫で添加物をシャットアウト
体内にとり込まれた添加物は門脈を通って肝臓に送りこまれ、そこで肝臓が解毒をしてくれるのですが、長期にわたって添加物の入ったものを食べつづけていると、肝臓が正常に機能しなくなります。 若いのに顔にシミがいっぱい出てきたといって、ファウンデーションをべったり塗って紫外線対策をするといった話をよく耳にしますが、じつはそういう人は肝臓に異状がある場合がよくあります。顔にシミができる人は添加物をとりすぎていないか、ちょっと食生活を見直していただきたいものです。
でも、忙しいひとり暮らしのOLの方などですと、コンビニエンスストアで一人分ずつパックされたサラダやおにぎりなどを買ったほうが楽だし、安くつくとおっしゃることもあります。そんな場合にも、何か一品だけは自分でつくるというのは、そんなにむずかしいことではないのではないでしょうか。 たとえば、タイマー付きのコンセントを使えば、高価なタイマー付き炊飯器じゃなくても、帰宅時間に合わせて炊きたてのごはんを食べることができます。 昼食は時間とお金の節約のために、コンビニエンスストアヘカップめんやおにぎりを買いに走るOLも見かけますが、おにぎりだけでも自分でつくるとか、ひとり暮らしの女性でも一人一品ずつおかずをつくり、グループをつくってみんなで持ちよりランチを楽しむとか、ちょっとした工夫をするだけで、体への害が少なくなり、心も豊かになります。
カップめんを食べるよりはインスタントラーメンにして、スープの素を少なくし、野菜や卵を加えれば、塩分や添加物控えめで栄養的にもバランスのとれた食事ができます。 添加物のまったく含まれない食品しか食べないというのはたいへんなことですが、こんなちょっとした心がけでもずいぶん違ってくるのです。 今は無添加食品だけをおく自然食品の店や自然食のレストランも見かけるようになりましたから、よい店を見つけて友だち同士で情報交換をするのもよいことだと思います。
日時: 2007年03月13日 11:47
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油のとりかた・除きかた
●健康と美容を維持するため、毎日の食事でまず気をつけたいのは油分です
昔に比べて現代では、西洋料理や中国料理が日常の食生活にとり入れられ、油を使った料理がたいへん多くなりました。どんな点に気をつければよいのでしょうか。 まず注意したいのは揚げものです。外食では、天ぷら定食とかトンカツ定食などの揚げものが多くなります。会議などのお弁当にも必ず二、三品の揚げものが入っていますね。外食に揚げものが多いわけは、お肉がちょっぴりでも衣でごまかせるので、レストランに都合がよいからです。 また、揚げものは調理温度が高いので、食中毒の危険がないことも、お店の側には好都合です。そういう理由で、外食をする人はどうしても揚げものを食べさせられることになるのです。
揚げものを食べすぎると、心筋梗塞がおこりやすくなるし、脳の老化から早くボケることもあります。もちろん、揚げものに含まれる油分は多いので、ダイエットの大敵ともいえますね。 高温の油で食品を揚げると、油分が酸化して過酸化脂質として体内に吸収され、血液の中に入ります。この過酸化脂質は、血管の内側を保護している不飽和脂肪酸に作用して、この部分をアカギレでもできたようにケバ立たせてしまいます。 このケバ立ったところに、肉や魚からとったコレステロールが付着して、血管を細くしてしまうのです。そうすると、血栓ができて、心筋梗塞になりやすいのです。また、脳の血管が細くなると血行が悪くなり、ボケの大きな原因にもなります。 若いうちはまだいいのです。二十歳ぐらいまでは、体内に過酸化脂質を無毒化するSOD酵素というものがたくさんあります。ですから、油分をたっぷりとってもかまわないし、成熟のためのエネルギー源としても油分は必要です。 しかし、このSOD酵素は年齢を重ねるとともに少なくなっていきます。ですから、同じものを食べても若い人は心筋梗塞にならないのに、歳をとるとなるのはなぜかというと、そういう体の中をきれいにする自浄作用のある酵素が減るからです。
欧米人は肉食をして油分をたくさんとっていますが、十代の若い人を見ると、「どうしてあんなにきれいな肌なんだろう」 とうらやましくなるくらいです。 それが、二十五歳を過ぎると急にふとって、シミがいっぱい出てきますね。有名な女優さんの写真を見ても、若いころと今とを比べるとがっかりしてしまうでしょう。これも体の中の酵素のはたらきが年齢とともにおとろえて、体質が急に変わってしまった例なのです。
揚げものは外食に多いと書きましたが、最近では主婦の手抜きが増えて、家庭でも冷凍食品の揚げものをよく食べるのではありませんか。衣までついて冷凍されたものをただ油に落とすだけ。保存もきくし、手間もかからないので、忙しい主婦にはありがたいものですが、どうも家族みんなの健康のためには避けたほうがよさそうです。 それから、すでに油で揚げた加工食品にも気をつけてください。ポテトチップスなどのスナック菓子類、インスタントラーメンなどは、高温の油で処理してあるので、過酸化脂質がたっぷり入っています。特に、揚げてから時間がたっているため、油の酸化が進んでいることもあります。 スナック菓子をポリポリつまみ、夜食にインスタントラーメンなどという食事は禁物です。
日時: 2007年03月13日 11:44
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美しい姿勢 その2
●上半身の力を抜いて下半身に力を入れる
正しい姿勢とは、上半身の力が抜けていて、下半身に力が入っている状態です。この状態をいつもつくることが肝心です。それを確かめるためには、肩を揺すぶってみればよいのです。肩を上下左右、いろいろな方向に揺すぶってみてください。 上半身が緊張してこっているとすぐにわかります。そして、今度は下半身を握りこぶしでたたいてみます。腹筋がしっかりしていると、いきなりたたいてもおなかはびくともしません。下半身に力が入っている状態です。 このように、上半身の力が抜けて、下半身に力が入っている状態を、昔から「丹田がすわっている」といいます。「腹がすわっている人」ともいいますが、これもつまり、上半身がリラックスしていて、下半身が充実していることを示すのです。
丹田というのは、東洋医学の言葉で、へそから五〜一〇センチ下の部分を指します。ここがしっかりしていると、ストレスがかかっても過剰反応しなくてすみます。なにか急にイヤなことをいわれてカッときても、それに対してやわらかく受け答えができるのです。相手に合わせて自分もカッとしてしまえば、何もいい結果は生まれませんが、下半身に力が入っていればそうはなりません。
現代はストレス時代といわれますが、姿勢に気をつけるだけで、ストレスへの対応がずっと上手になるのです
下半身に力が入ると、先ほどいったようにガスが排出されやすくなることに加え、腹筋と肛門筋の力がついて、便を排せつする力も出てきます。便秘の解消にもなるわけですね。そのためには、日ごろから下半身を鍛えることが大切です。歩くことがいちばん簡単な方法です。仕事で外まわりをするときも近くならなるべく歩く、駅から家に帰るときもバスを使わないようにする、こんな心がけで一日一万歩以上をめざしてください。 もちろんスポーツは効果的ですが、スポーツでなくても、下半身を鍛える方法はいろいろあります。たとえば歌。カラオケでもいいのですが、マイクは使わないほうがいいですね。マイクを使うと口だけで歌いますから、下半身に力が入りません。マイクを離してうたう歌いかたや、合唱、民謡、謡などもいいのです。どれもおなかにしっかり力を入れて声を出すため、下半身の強化につながっていくからです。
日本舞踊などの踊り、そして大極拳や剣道、柔道などの武術も効果があります。こういった昔からの武術はすべて、下半身に力を入れ、上半身の力を抜くのが基本です。名人といわれる人はみんな下半身がしっかりしていて、身が軽い。重心が下の人ほど動きがすばやく、無駄な動きがないのです。上半身にばかり力が入っている人は、試合を見ているとすぐ負けてしまうのがわかります。 最近では女性でもこういった分野で活躍する人が増えました。それに影響されたためか、健康づくりのため武術を習う女性も多いようですが、ぜひがんばってほしいものです。
このように、姿勢は単に美しいスタイルをつくるだけでなく、健康や精神力とも大きく関わっているのです。手近な鏡をのぞいてみて、背すじがピッと伸びているかどうか、このチェックを日ごろから心がけてください。
日時: 2007年03月06日 16:14
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美しい姿勢 その1
●魅力的女性は背すじが伸びている
背すじがピッと伸びた姿勢のよい女性、見ていて気持ちがいいですね。背が低かったり、プロポーションが悪かったりとか、スタイルにちょっと自信のない人でも、背すじさえ伸びていればとても美しく見えるものなのです。 反対に、いくらお化粧をして最新の流行に身を包んでいても、猫背だったりすると少しも魅力的に感じられません。最近では特に、そんな“姿勢不美人”が増えているような気がするのですが、あなたはいかがですか。
姿勢はスタイルをひきたてるだけではありません。健康とも大きく関係しています
姿勢というのは体を支える筋肉が発達しているかどうかに左右されます。そしてこの筋肉は内臓をも支えていますから、筋力が弱かったり、力の入れかたが歪んでいたりすると、内臓のはたらきを害することにもなります。 たとえば、ウエストは細いのにおなかがポコンととびだしていて、上半身は九号でも下半身は十三号の服しか着られない、そんな人はいませんか。こういう人はハイヒールをはいていると一見姿勢がよさそうですが、ペタンコの靴にはきかえると姿勢が悪く、前かがみになってしまいます。これは内臓下垂、つまり腹筋や背筋が弱いために、内臓が支えられず下にさがってしまっている人に多いのです。
● 筋力をつけて姿勢をよくするには、まず歩くこと
一日一万歩以上、毎日歩くように心がければ、腹筋力も背筋力もつきます。立っている姿勢はもちろん、座っているときでもだらしない座りかたではなく、きちんとした座りかたになります。 姿勢が正しいと、体内にたくさん酸素をとり入れることができ、いつも血液をフレッシュに保てます。前かがみになったり、首が縮こまったりしていると、酸素は充分に入ってこないのです。
また、腹筋力がつくと、腸にたまったガスをスムーズに追いだすことができます。たいていの女性は運動不足のうえに食べすぎていますから、腸の中の食べものが異常発酵して、ガスがいっぱいたまっています。腹筋力が強いと、そのガスをおならにして、体外にどんどん排出できるのです。「おならなんて……」と軽く見ていると困りますよ。腸内のガスは異常発酵によるものですから、たくさんの毒素を含んでいます。これが体内にたまったままだと、血液中にこの毒素が入りこみ、さまざまな病気を引きおこし、ガンになりやすい体質までつくってしまうのです。
ふだんから姿勢がよく、またスポーツをしたりして腹筋を鍛えている人は、腸の中のガスを体外に追いだせるのですが、そうでない人はガスが体内にどんどん増えてしまい、こわい結果になってしまいます。
日時: 2007年03月06日 15:20
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「お茶」にしましょう
食後の一杯のお茶、午後のひとときのお茶、とってもおいしいものですね。私たちの食生活にお茶は欠かせないもののひとつです。ノーカロリーのうえ、カリウムやビタミンCがたっぷり含まれているので、甘いジュースなどを飲むよりは、お茶を飲むように心がけたいですね。 でも、ちょっと待ってください。お茶にもいろいろな種類があり、体質によって選ばないと、逆に体に害を及ぼすこともあるのです。 東洋医学の視点から見ると、お茶によっては体を冷やすものがあります。緑茶はそのひとつです。ですから、冷え性の陰性体質の人は、緑茶は避けたほうがいいでしょう。それより、煎ったお茶、たとえば三年番茶や中国茶がいいですね。お茶の色が赤茶色に出るものはほとんど、体を温めてくれるものです。
最近、減肥茶などという名前で、女性の美容によいというお茶がたくさん売りだされています。よく「中国茶は脂肪を溶かすから、油物を食べるわりに中国人はやせているんだ」という人がいますが、中国茶の効用は単にそれだけではないのです。体を温め血行をよくし、体内の毒素を排出するはたらきがあるのです。
血行が悪い陰性体質の人は毒素が下半身にたまり、重力にしたがって下へ下へとさがっていくので、なかなか排出されないのです。そこで下半身にむくみが生じ、そのむくみの水分だけで八キロほども体重が増えてしまっているのです。 お茶を飲むと体が温まって血行がよくなり、毒素がどんどん排出されてむくみが消えていきます。お茶のもつ利尿作用の効果もあります。むくみのあった人がお茶を飲みつづけると、毒素を含むくさい尿がたくさん出ます。そうして、結果的に体重が減って、体調もぐんとよくなるのです。 ですから、妊婦や腎臓病の人なども、お茶、特にウーロン茶やハトムギ茶を飲みつづけると、脳んでいたむくみがすっきりとれていくことがよくあります。
●水道水のガブ飲みはちょっと待って
では、逆に高血圧ぎみの陽性体質の人にはどんな効果があるでしょうか。こういった人は血液に毒素がたまっていることが多いのです。お茶は血液の毒素を除き、粘稠度を低めるはたらきをします。この場合は、日本茶でもよいし、中国茶でもよいでしょう。 けれども、カフェインの多い紅茶やコーヒー、糖分の多いコーラ、ジュースなどはできるだけ避けたいものです。また、高血圧の人はふとっている場合が多いので、カロリーのとりすぎは禁物。
ついついコーヒーや紅茶に砂糖を入れてしまう、のどが渇いたからといってジュースをガブ飲みしてしまう、こんなことが肥満につながってしまいます。ぜひ、ノーシュガーの日本茶や中国茶をどんどん飲むように心がけてください。
さて、お茶をいれるときはだいたい水道水を使いますね。もちろん料理にも、またそのまま飲むためにも水は欠かせません。日本は水道事情がよいといわれており、水道水をあまり低抗なく飲む習慣があります。でも、じつはこれはちょっと考えものなのです。
水道の水には殺菌のために塩素が含まれています。夏場は特に塩素の量が多くなって、よくツーンとしたにおい、プールの水のようなにおいを感じますね。塩素というのは、殺菌に使われるくらいですからかなりの劇薬です。たくさん体内に入れば体にいいわけはありません。
また、水道水にはトリハラメタンなどの発ガン物質も入っています。水道水をそのまま多量に飲みつづけていると、体に害が出てくるのです。 料理に使うときにも影響が出ます。たとえば、玄米を炊くときでも、塩素の入った水で炊くと、ビタミンBがおよそ半分に減ってしまいます。健康にいいからと玄米を食べる意味がなくなってしまいますね。 最近では、ミネラルウォーターもいろいろ市販されていますが、家庭で毎日使っていてはお金がかかってたいへん。むしろ、家庭用の浄水器を設置して、有害物質をとり除いた水を使うようにすれば理想的です。 料理にも、お茶をいれるときにも、塩素を除いた健康的でおいしい水を使いたいものです。
日時: 2007年03月06日 15:18
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この食べかたでもっときれいになる
私の簡単美容食
クレオパトラは美しくなるために真珠を酢で溶かして毎日飲んでいた、という話が現代に伝わっています。そのころの真珠といえば、インド洋でとれる天然の大粒のもの。それを自分の美のために惜し気もなく飲んでいたというのですから、たいへんな美容食であることは間違いありません。 さて、真珠を酢で溶かして飲む科学的な効用を考えてみると、まったく根拠がないわけではありません。 これはいってみれば、日本に伝わる酢たまごのようなものです。酢たまごも真珠の酢漬けも同じく、イオン化したカルシウムを吸収するのに有効な方法です。 甘いものを食べすぎたり、睡眠不足だったり、また肉食美食をしすぎる人は、血中のイオン化カルシウムが不足し、そのためにイライラして眠りにくくなり、睡眠不足で肌あれしたりと、いろいろな弊害があります。したがって、吸収のよいイオン化カルシウムを飲むことは、確かに健康上の理由があるわけです。 そこで、私自身が美容のために気をつけていることは何かといわれると、はたと困ってしまいますが、腸内細菌であるビフィズス菌を増やし、絶対便秘にならない食べかた、もしくは食べものをいちばん重要視して、それを心がけているということかもしれません。
●私の毎朝飲んでいるとっておきの飲みものをひとつご紹介
ビフィズス菌の粉末を用意し(「ビフィズス三十億」等、薬局でビフィズス菌が売られている)、プラス赤ちやん用粉ミルク(この中には他の粉ミルクより乳糖が多く、この乳糖はビフィズス菌のえさになるばかりか、腸の中で消化されにくいので緩下剤のはたらきをして、便秘を防いでくれる)を用意します。 この粉ミルクは完全栄養食の中でもいちばんの完全栄養食で、ビタミンやミラネルを豊富に含み、ふだん外食の多い人でも栄養のバランスをとれるという効果もあります。 そして最後に、バナナを三人分で三本、粉ミルクは大さじ山もり九杯、ビフィズス菌三袋、水一・五カップをミキサーに入れて混ぜあわせます。これを毎朝、食事の代わりに飲むことにしています。私は一日二食を実行していて、朝はこのジュースだけですが、腹もちがよくて、お昼までこれだけで充分です。 腹もちがよいのは、バナナなどからの繊維が多いため、そして、高たんぱく食だからです。それでいて、二〇〇CCくらい飲んでも一五〇キロカロリーにしかなりません。そのおかげで私は、昼食と夕食は普通の人よりもかなりゆったりと美食に舌つづみをうっても、やせもしない、ふとりもしない、便秘もしないという状態を、いつも維持しているわけです。
日時: 2007年03月06日 14:46
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