おひさしぶりです。
季節の変わり目ですがみなさま体調壊したりしてませんか??
ほんとにあっちゅーまに季節は夏から秋ですね。
ドロシーは衣替えが大嫌いなのでずっと裸の大将のようにオールシーズンタンクトップでいたいなー♪
なんて考えてますのよ。
そんなわけで今回は秋の初めに映画化される原作の小説をご紹介をしちゃおっかな〜なんて思ってます。
作者はドロシーがもっとも尊敬するライター、ゲッツ板谷氏の自伝的小説「ワルボロ」。
一言でいうなれば「男くさい小説」です。
舞台は東京郊外の町、立川。時代はヤンキー全盛期まっただなか。
主人公は受験を控えた中学3年生の「コーちゃん」。
コーちゃんはガリ勉少年だったのだが、ある日クラスの番長「ヤッコ」にからかわれ、
頭にきてやり返し、チョーパン合戦(頭突きのどつきあい)の末、ヤッコに勝利してしまうのである。
その日をきっかけにヤッコに認められたコーちゃんはヤッコの軍団に入団するのだ。
話はそこからはじまる。
人生が180度変わったこーちゃんの心の迷いや中学生ならではの思春期の悩みにきゅんとして、
ケンカのシーンでは熱くなり、自己嫌悪に陥るシーンでは共感。
物語中にケンカシーンが山ほどでてくるのだが、
ケンカの描写がうまい、鼻が折れる程殴られたことはないが、殴られた気さえしてくるのだ。
自分の意気地のないところで反省したり、友達思いのこーちゃんの心情にドロシーはかなり共感しました。
いい青春時代をすごしているなーとうらやましくなりました。
わたしの時代にはなかった勢いがこの時代には存在していてうらやましくなる。
仲間を思いやること、自分に対して向ける疑問、ドロ水をすする体験、これらのことを若い青春時代に通っているからこそゲッツ板谷とゆうおもろくて口はわるいけど憎めない兄貴とゆうキャラが完成されたんだろうなと納得しました。
とりあえずただの不良物語ではなく、人として大切なことがたくさん学べる小説なんです。
中学生とは思えぬキャラが続々現れて、ハラハラ。しかしその登場人物すべてが馬鹿すぎて一生懸命で憎めない。
みんないろんなことを心にかかえて生活してるのは大人も子供も一緒なんだよなと思う。
ケンカが強いやつが偉いとか勉強ができるやつが偉いとか、忘れていた中学時代の価値観をおもいだして無性にあの頃に戻りたくなる、中学生はおとなでもなくこどもでもなくて独特の精神年齢と感受性のあった時代だったから余計にいとおしく感じる。
ストレートで稚拙な文章なんだけど、伝えたい思いとかそのときの熱気がむちゃくちゃ伝わってきて
本当にじ〜んときます。
やっぱり男に生まれたかったな〜とついつい思っちゃいます。
そして、コーちゃんのマドンナ山田への純粋な思いとか
「あ〜恋ってこういうのだよな〜」と思い出させてくれる。
読めば間違いなくリフレッシュできる一冊!!!
映画化されてどうなるかわかりませんが映画も楽しみ!予告はコチラ!
いい年になったけど「一ミリも迷わず」進んでいきたいなと思うドロシーなのでした。
作者の板谷氏のほかのエッセイもかなりオススメで大爆笑なので
便秘気味なかたは是非およみください!