たくさんの薬効をもつ 【だいこん葉】
根にはない豊富なビタミンA、Cで肌のトラブルを解消
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。正月の7日に食べる春の七草ですが、すずなはかぶを指し、すずしろはすずなの代わりのものという意味で、大根のことです。 大根といえば、白い根の方だけが利用され、日もちをよくするために緑の葉は切り落とされて売られています、邪険に扱われがちな葉に、実はたくさんの栄養分が含まれているのです。もちろん根にも消化を助けるなど、大切な働きをする成分がありますが、生の葉にはビタミンAが100g中に1400IU、ビタミンCは100g中70mgとかなり多く含まれています。「きれいになりたかったらビタミンCをたくさんとりなさい」といわれるのは女性の命ともいえる肌を美しくしてくれるからです。シミ、ソバカスのもとであるメラニン色素がつくり出されるのを抑え、色白の肌にしてくれます。また新陳代謝を活発にしますので、きれいな肌ができあがります。口や歯の炎症も鎮める他、干した葉をお風呂に入れると肩こり、神経痛や冷え性にもよいといわれています。
〔おいしい食べ方〕
大根にも練馬、聖護院、三浦とたくさんの品種がありますが、葉大根といって葉を食べる種類もあります。これは普通のものより葉がやわらかめで、ものによっては葉が1mになるものもあり、炒めものやおひたし、天ぷらなどに利用されます。 大根の葉を手に入れたら、即席漬けを試してみてはいかがでしょう。きざんだ葉と根を塩でもんで、しょうが、しそ、レモンやゆずの皮と一紺に2〜3時間漬け込むだけです。
〔選び方と保存法〕 大根の新鮮さは葉を見れば分かります。葉にぴんと張りのあるものは新しく、逆に葉の茎がすかすかのものは、根の方も状態がよくないことが多いようです。葉がついている大根を子に入れたら葉だけを別にしましょう。葉をつけたままですと、根の水分が葉から蒸発して早くしなびてしまいます。
美しさのためにはバランスよい栄養が必要
寝不足や疲れは顔に出てしまうものです。肌を美しく保つためには、体全体が元気でなければならないのです。ビタミンAは皮膚に潤いを与え、ビタミンB群は新陳代謝を活発にし、肌に張りをもたせます。メラニン色素の増加、沈着を防いでくれるのはビタミンCであることなどを考えると、化粧品などで表面的な美しさを得るだけでなく、きちんと食事をし、バランスよく栄養素を摂取することが美しさへの近道だということがわかります。
日時: 2007年04月17日 10:29