和食でシミ解決
●便秘からくるシミは和食で解決できる
「イヤだなあ、最近シミが増えちゃって。今年の夏は、もうあんまり海へ行って焼けないわ」 「私もよ。なんだか肌の色がくすんできたみたいでショック。まだお肌の曲がり角にもならないっていうのにどうしたのかしら」
あるホテルの洗面所に寄ったとき、ファッショナブルな洋服に身を固めたOLらしい若い女の子が、鏡をのぞき込みながらこんな会話をしているのを耳にしました。 二人とも見たところまだ二十代前半。本来なら肌にも張りがあって、いちばんツヤツヤ輝いているはずの年代ですが、彼女たちは確かに顔の色つやが今一つパッとしませんでした。 最近、まだ年が若いのに、彼女たちのようにシミやシワが多かったり、肌の色のくすんで透明感のない女の子が増えているような気がしますが、これも食生活と大いに関係があります。
こういう場合、原因はたいてい便秘です。「何だ、便秘ぐらいたいしたことないじゃない」と思ったら大まちがい。便秘は確かに病気というほどのものではないので、軽く考えられがちですが、ことに女性の場合、この便秘こそ健康の上でも美容の上でも大きな敵だということをよく知っておいてほしいと思います。 というのは、便秘になると本来なら体の外に排泄される毒素が、腸から再吸収されて血液の中に入り、全身をめぐります。 これらの毒素を分解して解毒するのは肝臓の役目ですから、便秘すればするほど肝臓はこき使われることになり、やがてヘトヘトに疲れてしまいます。すると、それがシミやシワ、肌のくすみとなって表われるのです。こういった肝臓障害的な肌のトラブルが若い女の子の間でとても増えているようです。 これを治そうと思ったら、食事を和食に切り替えるのが一番です。
和食の強みは何といっても繊維が多いこと。これは便秘の解消にはもってこいです。たとえば若い女性の好きな食べ物をあげてみましょう。 ハンバーガーだとかピザ、スパゲティ、グラタン、肉、サラダ等々。ピザにしてもハンバーガーのパンにしても、スパゲティにしても精白した粉から作ったものですから繊維はゼロ。肉や生野菜も繊維は少ししか入っていません。こういうものばかり食べていれば、慢性の便秘になるのは当たり前。 ところが、和食なら、主食からして米や麦などの粉になる前のものを食べますから、それだけ繊維も多くとれるし、いも、豆、煮た野菜などの繊維の多いものがたくさん含まれています。それらが便秘を防いでくれるのです。
最近はトイレに長居する傾向になっているようです。これはどう考えても、食生活の変化で便秘の人が多くなっているせいとしか思えません。トイレを広くしたりきれいに飾り立てたりするようになったのは、生活が豊かになったこともあるでしょうが、一方にはトイレにいる時間が長くなったからということもあるのではないでしょうか。 ともあれ、若いうちからシミやシワや肌のくすみで老けてしまいたくなければ、ぜひ和食を食べることをおすすめします。
日時: 2007年03月13日 13:20