きれいな肌を作る
●きれいな肌を作る五つの条件
かつて日本女性といえば、肌がしっとりとキメこまやかできれいというので有名でした。ところが、最近は日本にきた外人が、日本の女性は体型も西洋人に近づいたし、お化粧のし方も上手になったけれど、肌だけはずいぶん汚くなったとびっくりします。外国人が嘆くほど日本女性の肌が汚くなったのはいったい何が原因なのでしょうか。 その前に、きれいな肌を作るためにはどんなことを心がければいいか皆さんはご存じでしょうか?きれいな肌を作るには五つの条件があります。
?@まず一つはタンパク質を多くとることです。
?A二つ目はコレステロールを適当にとることです。
?B三つ目はビタミンCとEをたくさんとることです。
?C四つ目はSOD酵素をとることです。
?Dそして五つ目は便秘しないことです。
一つ目のタンパク質を多くとるということについてですが、皮膚を作るのはタンパク質ですから、これをきちんととらなければみずみずしい肌が生まれてこないというのは、考えてみれば当然です。 しかし、これには落とし穴があります。タンパク質の摂取量でいえば、日本人などより肉を大量に食べる西洋人のほうがずっと多いはずなのに、西洋人のほうが肌が汚いのはなぜでしょうか? それは洋食は動物性タンパクを主としているからです。 タンパク質をとるという点では動物性タンパクだろうと植物性タンパクだろうと変わりはないように思いますが、きれいな肌を作るということから考えると動物性タンパクのとりすぎは好ましくありません。なぜかというと、動物性タンパクには脂肪分が多いため、腸の中で腐敗をおこし、腸内細菌叢がメチャメチャになるため、アンモニアやマロンアルデヒドなどの有毒ガスが大量に発生して、美容の大敵であるシミのもとになるからです。
また、洋食は何度も言うように便秘を起こしやすい食事です。便秘をすると血液の中に毒素が再結成されますから、顔色も茶色っぽくなって、シミが出てきます。逆に透明感のあるきれいな肌をしている人は、まず便秘をしてない人です。
そんなわけで、タンパク質をたくさんとっている西洋人より私たち東洋人のほうがかつては肌がきれいだったのです。しかし最近は日本人も肉食が多くなりましたから、西洋人に近づいてきて、昔ほど肌がきれいでなくなってきているのでしょう。
では、タンパク質をとりながら肌をきれいにするにはどうすればいいかというと、肉ばかり食べないで、動物性タンパクと植物性タンパクをちょうど一対一くらいの割合でとるようにすればいいのです。
植物性タンパクといえば代表的なものは豆類ですが、これをつとめて食べるようにしましょう。 ほかには穀類にもタンパクが含まれていますが、和食のいいところは、このようなタンパクを必ず繊維といっしょにとり込むことです。つまりこうすると便秘になりにくいのです。 豆類などもそういう意味でなるべく形のあるままで食べたほうがいいでしょう。豆腐のようなものよりおからや煮豆、枝豆、納豆、そらまめなどをどんどん食べるようにしましょう。そうすれば植物性タンパクが多くとれるし、同時に繊維もとれて便秘しません。 便秘すると腸はアルカリになり、血液は酸性に傾きます。そして、腸と同じように顔の皮膚もアルカリ性になり、毛穴が開き、ゴミがつきやすくなり、しかも、アルカリ性の皮膚であるために雑菌が皮膚に繁殖しやすくなり、肌荒れの原因になります。つまり、ニキビや皮膚のトラブルがたえない状態になるのです。
次のコレステロールについては前に述べたとおりで、コレステロールは動脈硬化のもとになるというので忌み嫌われていますが、これをまったく抜いてしまうと、肌も脂っ気が抜けて、カサカサの梅干しばあさんになってしまいます。
三つ目のビタミンCとEについてですが、これもきれいな肌を作るのに絶対欠かせないものです。 特に、脂肪分をたくさん食べたり便秘したりすると、血液中に過酸化脂質がたくさんたまって、それがシミの大きな原因になりますが、ビタミンC・Eはその過酸化脂質をたまらないようにしてくれます。 このビタミンC・Eは豆、ゴマ、ナッツ、玄米、五分づき米、胚芽米などに多く含まれていますから、これらのものを毎日とるように心がけましょう。 ビタミンCについてはもう皆さんよくご存じでしょうが、これは柑橘類や野菜に含まれていますから比較的とりやすいといえます。 SOD酵素は緑の濃い野菜に含まれていますが、これも肌をきれいにするためにはとりたいものです。
きれいな肌になりたかったら漫然としていたのではダメです。たとえば、外食の多いOLなら、食後のコーヒーを飲むところをトマトジュースにするとか、フレッシュジュースを飲むなどして、どんなものが肌にいいか悪いか、たえず意識の片隅で考えていることが大事です。そんなちょっとした努力でずいぶんきれいな肌になれるのですから。
日時: 2007年03月13日 13:17