肌の話 (その3)
●女性の素肌と毛細血管の重要性
腸をよくする食品にビフィズス菌があります。ビフィズス菌はヨーグルトもそうですが、これはそれ自身で腸の中で「酸」を作り出す働きがあります。この菌は、自分で腸の中の食べ物を食べ、結果的に乳酸とか、酢酸という酸を作ります。特にビフィズス菌が酢酸を作ります。だから、酸をお酢の形で料理に入れてもよいわけです。
腸が酸性になるとは前にもいいましたが、ミネラルの吸収が非常によくなります。酢酸は、腸壁を刺激します。酸が来ると腸が震えるわけです。これを蠕動運動といいます。排泄を早めます。便の排泄をスムーズな人の血液には濁りがありません。私たちの肌は、表層の部分の皮膚が角質化していて、その下にある真皮のところから新しい細胞が早く出てくる仕組みになっています。新しい細胞ができれば、古い皮膚は剥がれていきます。若い人では28日の周期で、皮膚についたしみは剥がれると同時にその分シミは薄くなります。美容の基本は腸をきれいにし、毛細血管を発達させ、ビタミン、ミネラルが血液にたっぷり含まれていることが必要です。この2条件がきちんとしていれば肌はいつもきれいです。
皮膚の表面は毛細血管でできています。顔を覆っている毛細血管は、ストッキングのような原子のとても細かいもので、年齢とともに荒くなってきます。使わないでおくと、毛細血管は減ってくるのです。お年寄りで全身が寒く感じるのは、この毛細血管が減っているからです。この毛細血管に栄養が行きわたり新しい皮膚を作ります。無論、たんぱく質もそうですね。ところが、現在は、このたんぱく質を食べ過ぎでアレルギーを起こしている人がいます。
それから、よく肌をパックします。叩ききます。叩くと毛細血管は刺激を受けます。運動をしている人の肌がきれいなのは、その分だけ汗をかく、汗をかいた分だけ毛細血管は、刺激され発達するからです。また、よく肌をマッサージしますが、これも衰えた毛細血管を物理的によみがえらせる効果があります。で、そのように肌をパックしたあとには毛細血管の下に流れる血液の量が増えていきます。毎日蒸しタオルしたり、バックしたりする人は、新しい皮膚ができやすくなります。これを若い人と40代以上の女性の皮膚の人と比べると、毛細血管の衰えている人は、皮膚の温度が下がるという現象が見られます。
以上の意味で、毛細血管を発達させるということは、運動においても、腸内細菌を発達させることは、とっても大事です。腸をよくしていくと、3日で良い菌、ビフィズス菌が回復してきます。本当に効果が上がるのは、実は3カ月ですけれど、一ヶ月でもかなり違ってきます。だまされたと思って腸を良くすること。運動をすること。この2つ、むろん、睡眠をよくとることも忘れないでください。
子供が寝る間も惜しんで勉強するのは、子供であっても背がのびません。「便秘」をしすぎだ人も背は低くなります。これは発育期に便秘をし過ぎたせいではないかと思います。やはり、子供は寝かせなければいけません。女性も、きちんと寝なくちゃいけません。寝ている間に細胞が合成されていくのです。この合成細胞は、男性の場合も、肝臓の細胞だとか、腎臓の細胞も実は寝ている間に構成されます。ところが酒を飲んで、過労で寝ていると肝臓細胞は合成されないのです。女性の場合も、顔ばかり気にしますが、新しい細胞ができあがってくれば、顔はつるつるになりますが、そうでないときは、50日も60日も角質化された皮膚がくっついていて、年よりもずっと老けて見えたりします。
日時: 2007年02月15日 14:20