髪の毛の話 (その2)
●玄米は「緑の黒髪」を作る宝庫
髪に必要な栄養素を取るには、何も特別なものを食べなくてもいいとです。身近な食べ物で髪に必要な栄養素は十分とり入れられますので、いくつか挙げてみましょう。
髪の主成分であるイオウを含むたんぱく質を取り入れるためには、鶏がらのスープがよいでしょう。鶏ガラのスープには疲れを和らげる作用があるので、疲労がたまっている時、髪がパサついてしまった場合などに効果があります。髪に悪影響を及ぼす精神的なストレスにも、この温かいスープは気持ちをときほぐしてリラックスさせてくれます。 また、スープをとるときに、色の濃い野菜、海草類や動・植物たんぱく質など、髪のために良いものを選んで一緒に煮込むのもよい方法ですね。
疲労は髪のためにはよくありません。疲れてくると体が正常に働かなくなってくるのです。このようなときは、黒ゴマを食べましょう。ゴマは疲労回復や老化防止に効果があります。ゴマには、良質のタンパク質が含まれ、そのほかビタミンEを含むリノール酸、カルシウム、ビタミンB1、B2、鉄やリンなどを豊富に含んでいるのです。ビタミンEは、血行をよくし髪に栄養を行きわたらせますし、ビタミンB群は新陳代謝を助けます。このように、ゴマは体調を整えてくれますので、髪にも栄養が十分行きわたるというわけです。
ゴマも髪によい食品ですが、コンブやワカメを食べないとハゲになる、というのを聞いたことがおありだと思います。海藻類はヨード分が豊富で、このヨードは甲状腺から分泌されるチロキシンというホルモンの主成分で、甲状腺の働きを高めて、髪の発育を盛んにするものです。 このヨードを最も多く含んでいるのはコンブです。細切りコンブとネギをドレッシングであえたものなどを、肉料理、魚料理に添えるのも髪のためには大変よいでしょう。近ごろは健康ブームで玄米などが見直されています。玄米にはセレニウムというミネラルが含まれていますが、セレニウムは髪の成分でもあり、メラニン色素を作るのに不可欠の栄養素です。「緑の黒髪」というような黒々した髪を保つのがセレニウムです。 玄米を炊くのは時間がかかるのが面倒くさいと思う人は、強化米を使ってはいかがでしょうか。白米に少し混ぜるだけで玄米と同じような栄養素をとることができます。 このように、本当に身近なもので髪に必要な栄養素をとることができるのです。
日時: 2007年02月15日 11:28