肌を守るための紫外線対策 Part5
最近は化学合成品に含まれる添加剤の有害性を嫌ってか、天然素材のものが好まれる傾向にあります。確かに自然化粧品には、肌に優しく効き目のあるものもありますが、その一方では「アロエがシミ・ソバカスを防止する?」とか、「ほうれん草の煮汁を塗ると肌によい?」など、まことしやかな新説・奇説が飛び交っていて、これらの話には科学的根拠に基づいていない、大変偏った見方をしたものも少なくありません。「オリーブ油は体にいいから、それが含まれているベビーオイルを日焼け止めに使うと効果がある!?」オリーブ油はとても酸化されにくく、健康に良い油だからというのが理由だそうですが、確かにことオリーブ油の性質に関してはまったく正しい説明ですが、それは調理に用いて食べたときの話であって、そのまま皮膚に塗るとなると話は変わってきます。 強い紫外線のもとでは、オリーブ油は化学反応を起こし、かえって皮膚に炎症を招いてしまうのです。アロエかR抽出されたエキスは、多くの自然化粧品に用いられ、それなりの効果があることは事実ですが、生の葉を皮膚に直接塗ったりすると、肌のかぶれの原因となってしまいます。天然素材に化学合成品の添加物が入っていないとしても、何らかの効き目があるということは、やはり皮膚に影響を与える物質が含まれているわけで、あまりに塗りすぎると弊害が出ることも多々あります。
添加剤といえば、肌に塗る化粧品の添加剤より、口に入れる「食品添加剤」のほうが、さらに危険といえるでしょう。今や、添加剤はありとあらゆるものに含まれています。例えば、魚の肉練り製品(カマボコなど)、食肉製品(ハムなど)、漬け物類、清涼飲料水、スナック類などは、ふんだんに添加剤が使用されている危険食品です。これらを食卓から追放し、自然の素材を使って家庭で調理したものを食べることが健康な肌を作る基本といえます。しかし、そう理想通りにはいかないのが、現実です。野菜や果物などの自然の食材なら安心かというとそうではなくて、今度は「残留農薬」が心配になります。農薬は添加物よりはるかに恐ろしい劇物なので、できるだけ除去しなければせっかくの天然素材も、加工食品よりも有毒な食べものになってしまいます。キャベツやレタスなどの葉を巻いた野菜は、外側の葉を何枚か捨て、果物やトマトなどは皮をむくと、農薬をずいぶん減らすことができます。また、ゆでたり焼いたりすると、ある程度農薬をとばすことができるので、生野菜を食べるより、煮物・炒め物のほうが良いといえます
UVカットの商品は年々レベルが上がっています。女性の美白に対するニードは世界的な傾向で陶器のような白い肌が映画の中でも、町中でも当たり前。黒い傘がが若い女性にもてはやされ、明治・大正時代のような、古風な傘をさした女性が夏に増えます。黒が一番紫外線の波長帯を吸収してしまって、女性の肌には被害を及ぼさないことが分かってきたのです。また、UVカットのファンデーションには酸化チタンというレアメタルが使われ、これがセラミックの中に混ぜられてナノテク技術で皮膚にぴったりと馴染むようなキメの細かさになっています。酸化チタンは光を反射させるので紫外線を反射し、皮膚のダメージを最大限に防御してくれます。あまりにも粒が細かいので、しっかりと洗顔しないとナノテクのセラミックのの粉が毛穴に入り込んでなかなか取れにくいという話もありますが…。いずれにしてもNASAの航空宇宙学で開発されたテクノロジーが化粧品になる時代なんですね。
日時: 2007年01月26日 10:27