肌を守るための紫外線対策 Part4
女性が紫外線から肌を守るもっともポピュラーは方法は、化粧です。スキンケアの重要性はご存じの通りですが、長時間野外で日に当たる日などは、紫外線防止効果をうたっているパウダー類を使用するのがベストな方法でしょう。これらは光を反射して、皮膚を守る防護壁の役目をして、肌への刺激も少ないからです。おなじみの「日焼け止めクリーム」を塗るのも良いでしょう。その中に含まれている「サンスクリーン剤」は紫外線を吸収し、肌に害が及ばないようにしてくれます。」以前は、紫外線の中でもUVBだけを対象にするものがほとんどで、水疱ができるような炎症は防いでくれるものの、波長の長いUVAをカットすることはできず、日焼けは避けられませんでした。しかし、最近ではUVAも吸収する成分を含む商品も増えてきています。
「日焼け止めクリーム」を使用するときのポイントは、それぞれの化粧品に表示されている「SPF(サンケア指数)」数値です。SPFとは、Sun Protection Factorの略で、日本化粧品連合会によって統一された測定法による、"紫外線防御効果"を表す数値です。つまり、この化粧品を塗ったときと、何も塗らない素肌のときとの、皮膚がわずかに赤くなる紫外線の量を比較したもので、たとえば「SPF10」と表示してある化粧品を使用すると、素肌のときより10倍の量の紫外線を浴びても日焼けしにくいということです。具体的には、SPFの数値が"1"に対して"20分間"が効き目のある目安で、「SPF10」では200分、つまり3時間20分は日焼けを防ぐということになりますね。 ただし、紫外線の量は季節、天候、時刻によって変わるし、冬でもスキーに行けば雪の照り返しできつくなります。ハワイやグアムなど、赤道に近い熱帯地域では強く、高い山に登っても強力になるので、サンスクリーン剤はこれらの条件に合わせて「SPF」の数値を考慮して選ぶことが大切になります。また、一日に何度も塗り直すのは、逆に炎症の原因になることもあるので、2〜3回程度でやめておきましょう。
基礎化粧品で使うのは、化粧水、乳液、下地クリームなどですが、洗顔でほこりや汚れ、汗、アカを落として、化粧水で肌を引き締め、化粧のりをよくします。その際、「ドライ」肌の人は、化粧水には保湿効果の高いもの使用して皮膚に水分を補給し、乳液で皮脂膜をつくって水分が蒸発するのを防ぐのが基本です。そして、栄養補給の面で重視したいのはビタミンEやC、Aなどを含む化粧品の使用です。ビタミンEは膚の脂質が酸化されるのを防ぎ、ビタミンCは活性酸素を消去するとともに、コラーゲンの生成を促して、肌に張りを与えます。
良質の化粧品には肌を守り、みずみずしさを保つのにある程度の効果が期待できます。しかし、その一方で「洗顔だけで、肌に何もつけないのが最良のスキンケアだ」と主張する人もいます。化粧品が皮膚の新陳代謝を邪魔し、皮脂や汗の分泌を阻害するからだ、というのがその理由です。ですが、今の世の中、私たちは公害ガスに汚染され、一日外を歩いた後でおしぼりで顔を拭くと真っ黒になるように、昔とは比べものにならないほど肌は痛めつけられています。そんな環境では、ある程度化粧で肌をガードすることも必要ではないかと思います。化粧がうたう、"効果"が現れないものは論外ですが、たとえ効果があったとしても、有害な添加剤を含まないことが、良質の重要なポイントになります。添加剤は体内に吸収されると、活性酸素の大量発生源となり、肌を守るどころか、結果的に傷つけることになるからです。
日時: 2007年01月26日 10:17