肌を守るための紫外線対策 Part2
若い肌はみずみずしく、豊かに輝いて、弾力性に富んでいます。しかしながら、残酷なことに、老いはすべての人に平等に忘れることなく訪れます。ゆっくりと、けれども着実に一歩一歩近づいてきます。月日が流れるのに重ね合わせるように、肌にはシミができ、深いシワが刻み込まれて行きます。 老化による肌のシミやシワは、寿命のある身には決して避けることのできない宿命だとしても、もしその時期を送らせることができるならば、可能な限り遅くしたいものです。私たちは年齢を重ねることを「年をとる」と言いますが、「老化する」とはいいません。60歳でも肌の艶がよく、動きもはつらつとした人がいると思えば、逆にまだ20歳代なのに肌は荒れ、全体的に老けた印象の人も大勢います。
「老化」はどうやら人によって時期がずれているようです。そのために、世の女性達は大金をかけてまで涙ぐましい努力を続けているのが現実です。私たちは、シミ・ソバカスの誘因のひとつに、太陽光線による日焼けがあることを知っています。確かに、若い女性のこんがりと焼けた小麦色の肌は健康的な魅力がありますが、その後には醜い茶色いシミに悩まされることになります。この憎むべきシミは、一体どのようにしてできるのでしょうか。実は、最近の医学の研究では、強い日差しでできるシミに限らず、老化といわれる肌の衰えや目が見えなくなる白内障なども、すべて同じことが原因だとわかってきたのです。
そればかりではありません。日焼けによるシミ・ソバカスなども、人間が老いてやがて寿命が尽きて死んでいくことそのものと密接に関係していることがしだいに明らかになってきたのです。 人の顔や体にシミ・シワをつくり、老化させていく正体は、私たちが一時も休まずに呼吸をして吸い込んでいる「酸素」だったのです。「酸素」こそが人間に限らず、生き物すべてを老衰へと導く犯人だったのです。でも、それは少々変だと思われるかもしれません。酸素は地球上の生物が生きていくのに欠かせないもので、酸素がなければ私たちはすぐにも窒息死してしまいます。いうなれば酸素は命の水です。そんな大切な気体がなぜ「死」にも関わっているのでしょうか。「生」と「死」の両方に関係するというのは明らかに矛盾している気がします。
夏の暑い日、私たちの肌は太陽光線に長時間さらされると、日焼けをし、まるで炎症を起こしたかのように赤く腫れ上がり、やがて真っ黒になります。実際「日焼け」は炎症そのもの、言い換えれば「やけど」と同じです。日焼けの時の炎症は、太陽の強烈なエネルギーによるものです。詳しくは、太陽の光のうち、「紫外線」という光線のエネルギーが皮膚を痛めつけるために起こる腫れです。 最近「UVケア」とか「UVカット」などの女性向けの化粧品、ストッキングなど色々あります。この「UV」とは"Ultra Violet ray"の略で、つまりは「紫外線」のことです。したがって、「エネルギーの強い紫外線から肌を守ります」というのが、「UVケア/カット商品」の特徴ということです。
さらに、紫外線は波長の長いほうからUVA・UVB・UVCの三つに分けられ、それらの紫外線より波長の短いものを「放射線」といいます。恐ろしい原子爆弾による放射能とはこの「放射線」のことで、レントゲン撮影の時のX線もこの放射線です。この事実からもわかるように、太陽は自然界に数々の恵みを与えてくれていますが、同時に恐ろしい放射線をも地球に向けて発射しているのです。しかし、地球のまわりには電離層やオゾン層という層があって「電離層」が放射線を反射して地球内部に入り込まないようにして、「オゾン層」が紫外線のUVCを反射しているため、地球上の動物や植物は安全に生きていくことができるのです。
日時: 2007年01月26日 09:29