肌を守るための紫外線対策 Part1
日焼けは、太陽光線のなかの「紫外線によって皮膚が刺激を受けたために生じる「やけど」です。 紫外線は、日焼けを起こすだけでなく、くりかえせばシミ・しわ・といった皮膚の老化が始まり、また皮膚がんを引き起こす原因にもなりかねません。
この30年でUV−Bは最大6〜7%増加(札幌・推定値/気象庁)。UV−Bは皮膚ガン、白内障を助長し、免疫力を低下させる危険物質です。オゾン層がなければ人類は死滅しまいます! オゾン層とは地上10〜50キロ上空の成層圏内にあるオゾンが多く集まっている領域のこと。太陽からの有害な紫外線の多くを吸収し、地上の生態系を守っています。オゾン層があるおかげで、致死性のあるUV−Cは地表に全く到達せず、有害なUV−Bも大部分が吸収されます。 しかし、オゾン層は年々減少しています。原因は主にフロン(CFCやHCFCなど)で、家庭や業務用の冷蔵庫、エアコンなどに使われています。このフロンに起因する塩素、臭素が酸素原子3個からなる化学作用の強いオゾンを分解。結果、オゾン層が破壊されます。
オゾン層が1パーセント減少すると、地上に降り注ぐUV−Bの量は1.5%増えるとされています。皮膚ガンの発症が2%増加し、白内障の発症も0.6〜0.8%増加すると報告されています。 気象庁では1970年代に比べ、今日のUV−B量は最大で6〜7%が増加していると推定される、としています。「日光を浴びて健康になろう!」はもはや遠い過去の話です。 食生活が改善された現代にあっては、太陽光はなるべく浴びないのが賢明です。3人に2人が皮膚ガンを患い、年間1000人もが皮膚ガンで亡くなるオーストラリアでは「本日の日射許容時間は15分まで」といった紫外線指数が発せられるほどです。アメリカでも5人に1人が皮膚ガンを発症しています。
UV−Cは殺菌灯に使われる超有害物質。UV−Bはメラノサイトを活性化させ、シミの原因になります!UV−Aは皮膚に到達して肌のハリを奪い、深いシワを刻んでしまいます!日光を長時間、浴びた後、なんだか体がだるい。そんな経験がありませんか?だるさの原因は紫外線によって免疫機能が低下したからかもしれません。 免疫機能は、病気などの害から体を守ってくれる自己防御システム。しかし、過度の紫外線を浴びると免疫システムを促すランゲルハンス細胞がダメージを受け、免疫システムに支障をきたすこともあります。 同時に肌内部では、活性酸素が発生。遺伝子が傷つけられ、遺伝子プログラムも狂ってきます。 遺伝子プログラムが傷ついたまま修復されなければ、シワやたるみなどの老化現象が早まり、最悪の場合は皮膚ガンという事態を招くことにもなります。日焼けして皮膚が赤くなる前に、遺伝子はすでに傷ついています。
UV−Aは肌の弾力を保つコラーゲン繊維やエラスチン繊維を切ってしまうコラゲネーゼという酸素を遺伝子に刻み込んでいきます。UV.Bは本来天然のサンスクリーン作るの酸素・チロシナーデを活性化。メラニンの生産が止まらなくなるとシミだらけの肌になってしまいます。特に、日光角化症という淡い紅色や紅褐色のシミは要注意。ガンの前駆症状といわれています。 UV−Aは障子や窓ガラス越しにも入ってきます。室内外、老若男女を問わず、1年を通して紫外線を対策に取り組んでほしいと思います。
日時: 2007年01月25日 13:44