活性酸素から体を守ろう
活性酸素という言葉をよく耳にすることがあると思いますけど、活性酸素ってなんでしょう。何となく、活性酸素は体に悪いもの、そしてそれを防ぐためには、抗酸化力があるサプリメント!という風に理解している人も多いでしょう。 活性酸素、抗酸化、というキーワードは老化、美白、健康など、女性にとってはすごく気になることに関連しています。活性酸素、抗酸化をきちんと理解して、科学的に体の若返りを目指し美人度アップをめざしましょう。 これから10回にわけて、体をさびさせない生活術について、連載します。 いつまでも美しくあり続けたいという女性にとっては、活性酸素はとても重要なキーワードです。活性酸素とは老化を促す物質で、活性酸素が体内にあるからこそ私たちは年をとると言っても過言ではありません。年をとると体の各臓器の機能が低下することをはじめ、目に見える部分ではシワなどが目立ち始めます。 老化は決して生きていく上で避けることのできない事ですが、活性酸素から体を守ることで老化の速度を遅らせる事はできます。実際の年齢より体の内も外も、若々しくいられるために活性酸素から体を守りましょう
■活性酸素は免疫力を高めるけど、多すぎると...
活性酸素は体内の酵素反応を促進させたり、除菌作用があることで知られています。ただし、活性酸素が増えすぎると、次のような事を引き起こす可能性があります。 1)ガン細胞の発生 活性酸素は多すぎると体内の細胞を攻撃してしまいます。なかでも、直接細胞のDNAを傷つけてしまえばガンになってしまいます 2)血管(血液)の酸化 血管の中が活性酸素によって酸化されてしまうと、血管がつまり結果として動脈硬化になります。この酸化されてしまう血管が脳への血管だと脳梗塞、心臓への血管が詰まれば心筋梗塞になります 。血液の循環がわるくなると、お肌もかさかさになり、みずみずしさが失われてしまいます。
■どんなときに活性酸素は発生するの?
活性酸素は体内で自然に発生します(吸い込む酸素の2%)。しかし体内で発生する量は人間が生きていく過程で必要(免疫などで)であり、また、多少の活性酸素は体内で作られる酵素によって消去する事ができます。しかし今、私達が生活している環境の中では、いろんな所から活性酸素が発生しているのです。例えば..... 1)紫外線 紫外線は皮膚の表面を通り抜け、体内の水分(H2O)やスーパーオキシド、過酸化水素を刺激 して、もっとも有害なヒドロキシラジカルを大量発生させ、皮膚を破壊してしまいます。 2)たばこ たばこの煙には活性酸素である過酸化水素も含み、喫煙によって活性酸素を吸い込んでいます。また、タールが肺に入ると体内の免疫システムが働いて、活性酸素を吹きかけて攻撃しようとし、肺の組織を破壊してしまいます 3)ストレス 強いストレスを受けると、体内で副腎皮質ホルモンが分泌され、身体が熱くなったり、胃が重くなったりといった、身体の緊張、興奮状態はこのホルモンによってもたらされます 4)その他 激しいスポーツ、排気ガス、加工食品、などなど
■どうすれば、活性酸素から体を守れる?
体内では、ある程度活性酸素から体をまもること(酸化防止システム)ができます。活性酸素を壊すために材料として使われるのが、酵素、たんぱく質、ビタミンなどです。しかし、年をとるにつれこのシステムもだんだん衰えてきます。 ですから、活性酸素から体を守るには 1)活性酸素が発生する環境を避ける 活性酸素が発生する環境を避ける、あるいは、そのような環境を作らないことが重要です。例えば、タバコを吸わないと か、 紫外線の多い日には日傘をもって出かけましょう! 2)抗酸化物質をたくさんとる 酸化物質は酸化を食い止める働きをします。酸化とは電子をある物質から奪ってしまうことですが、この電子を奪われてしまった物質に電子を供給してあげる働きをするものが抗酸化物質なのです。具体的な抗酸化物質は ●ビタミン類:ビタミンC、ビタミンE など ●ポリフェノール類:カテキン、アントシアン、 イソフラボン など
日時: 2006年12月01日 17:53