「これが美人ミネラルです」 Part1
今回からは2回にわたってミネラルについて書いていきます。 ミネラル分は、体の生理機能の調整役。特にセレニウム、銅、亜鉛、マンガン、マグネシウム、鉄などは、活性酸素の消去になくてはならないミネラルです。スカベンジャー(活性酸素に電子を与えるもの)の一部に組み込まれている、これらなくしては、お肌の健康を守ることはできません。
■ミネラルの欠乏がお化粧のノリを悪くする
例えば、酵素系スカベンジャーのグルタチオンペルオキシダーゼは、ミネラルのセレニウムをもって、過酸化水素を消去したり、過酸化脂質を分解したりしています。アメリカでは、セレニウムの含有量の少ない土地で、住民にガンの発症率が高いという報告もあります。 銅や亜鉛も同じです。これらは、SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)のもとで、スーパーオキシドを過酸化水素に変えるために働きます。このSODの中には、マンガンが入っているものもあります。 銅やマンガンは、体がビタミンCの代謝に欠かせない物質とされており、これらはビタミンCのパートナーともいえるものです。鉄はビタミンB類の代謝に関係する一方、酸素の運搬、赤血球の中の鉄の入った分子ヘモグロビンで行われるので、皮膚の血色をよくする作用がありますから、これらのミネラルの欠乏は、体にとって大問題となるのです。 ロージーチークとは、抜けるような白い肌に頬だけがピンクに染まる、初々しい女の子を表現する言葉です。この文字通りバラのように美しい頬は、鉄を含んだ赤血球が十分血液中を回っている証拠、つまり健康美の証しです。ところが、変なダイエットをすると、頬は吸血鬼のように青白くなってしまいます。
■ファンデーションを美しく塗るには
うすづきの限りなく透明感のあるナチュラルメイクのためには、つけたファンデーションが、肌の表面の毛細血管中の血液温度によって溶け出して伸び、一枚の薄い膜にならなければなりません。生理のときなど、普段と同じファンデーションなのに妙に粉っぽいメイクに仕上り「なぜ?」と思うことがあるでしょう。生理中は肌の表面の毛細血管の温度が低いため、つけたファンデーションが伸びず、いかにも「塗った」ように見えてしまうのです。 毛細血管は、ストッキングの網目のような組成を持ち、つねに生成と消滅を繰り返す生物のような存在です。この網目のゲージは、ミネラルをしっかりとるほど細かくなり、十分に血液が流れるようになります。そうすると、肌の温度が上がり、ファンデーションもうすくよくのびるのです
日時: 2006年12月06日 15:42